20代後半が着ける時計について

 

 

えーと・・・タヒチは日本より19時間おそい。日付変更線も越える。てことは時間は5たして日付は1引けばいいわけだ。本プログラムが始まる一日前のこの日、僕ら Young Global Leaders は先に集まって丸一日のプログラムをこなすことになっていた。ここでは各自が抱える世界の諸課題について共有するとともに、ディスカッションを通じて team building することが狙いだ最初に、8人のYGLがそれぞれの問題意識を5分ずつの短い時間でプレゼンした電車で一緒になったベラルーシ出身、イェール大教授の経済学者である アレイ・ツヴィンスキィ は世界の経済環境について、各国がこれまでにない水準の債務を抱えていること、価値観が市場主義から規制重視にシフトしていること、そして金融業界などで過剰規制の恐れがあることから、世界的に経済成長が鈍化し、それは貧困削減にも影響を与えることを指摘した次に発表したグーグルの「女帝」、マリッサ・メイヤーは "Bettering the World with Big Data" と題されたプレゼンで、膨大な量のデータが処理可能になった結果、例えば検索履歴と伝染病の伝播の関係を正確にとらえられるようになったことや、米国内での「失業」「住宅ローン返済」などの用語検索履歴と失業率との相関関係を分析して作った「グーグル失業インデックス」などを紹介し、データ分析が様々な政策に役立てられる可能性を示した。余談だが、クレジットカードの履歴を解析することで、2年先の離婚可能性まである程度の精度で分析できるようになったとのこと海洋学の専門家で、ナショナル・ジオグラフィック誌の海洋フェローを務めるスペイン人のエンリク・サラは漁業資源が既に戦後3分の1にまで枯渇していることと、このままいくと2050年にはゼロになってしまうとの見通しを示した。